AC=アダルトチルドレンとは、子どもにとって安心かつ安全な場所として機能しない家庭(機能不全家庭または機能不全家族)で育ったために、幼少の頃のさまざまなトラウマ(心の傷)が原因となって、心や人間関係に障害をもつようになり、大人になっても生きづらい、生きづらさを感じている人々のことを指します。
言葉の発祥は「Adult Children of Alcoholics(アルコール依存症の親の元で育ち、成人した人々)」でしたが、この言葉は、1970年代、アメリカの社会福祉援助などケースワークの現場の人たちが、自分達の経験から得た知識により作り出したものであり、学術的な言葉ではありませんでした。その後、アメリカのソーシャルワーカー、クラウディア・ブラックの研究により、単にアルコール依存症の親の元で育った子どもだけでなく、機能不全家庭で育つ子どもが特徴的な行動、思考、認知を持つと指摘されました。この考えは、「Adult Children of Dysfunctional Family(子どもの成育に悪影響を与える親のもとで育ち、成長してもなお精神的影響を受けつづける人々)」というものであり、現在もっとも広く支持されているアダルトチルドレンの定義となっています。
アダルトチルドレンは、時に「大人になりきれない子どもっぽい人たち」(後で説明するピーターパンシンドローム)と解釈されることがありますが、それは大きな誤解です。アダルトチルドレンは、親が親として機能しない家庭環境に育つことで親子関係が逆転し、「子どもらしい」「無邪気な」子ども時代を過ごすことができず、むしろ、幼少の頃から大人として生きなければならなかった人たちのことなのです。親を親として信頼することができず、親に十分に甘えることができなかった人達のことだと捉えるとわかりやすいと思います。
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